明けましておめでとうございます。
本年も昨年同様、相変わらずのお引き立てをよろしくお願い致します。
いや、なんだね、どうもめでたいね〜、
どうですかね、お正月は？ゆっくりできましたか？
あたしんところもね、一丁前に正月は３日間もお休みをいただきましてねぇ、
まぁ、呑んだくれてね、だらだらするかねぇ…なんてなことをね、
思ってた矢先よ！
ニャロメが死んじゃったの。
ニャロメってぇのはねぇ、８年くらい前の、ある雨の日に
道路の真ん中で倒れて砂利を食ってた白猫でさ。
ダンボールに入ってあたしの部屋にきたときにゃぁ
まだちっちゃくって、ボロ雑巾みたいで、誰にも飼われてないってな雰囲気だったなぁ。
通り名は、
ニャロスとかニャっさんとかニャロさんとか、ニャロピンとかニャロピソとか、
ぴそとかPの字とか…まぁいろいろあったな…。
野良あがりで砂利なんか食ってたくせにさ、人の食べ物には絶対手を出さないでさ、
キャットフードしか食わないの、変な奴でしょ？どこぞのお嬢様かってんだよね。
砂利を食ってるてぇのも忍びないんで、猫缶なんか食わしてたらさ、なんとか猫らしくなってきたってぇんで、そのまま一緒に暮らし始めたんだぁね。
だけど、コイツときたらさぁ…
「スキあらばいつでも出て行くわよ」
ってなもんでな…
外の世界に向かって一目散に走ってく様は、白い稲妻のようだったね。
まったく惚れ惚れすらぁな。
いつも想像を超えてくる、絶対に媚びない美しくて高貴な猫だったねぇ…
お転婆で、人騒がせだし、なんてったって馬鹿だし、ろくでもねぇ女の子でもあったけどね。
可愛いだけが取り柄の白猫ちゃんさ…、それだけで充分だね。
最初に会った時と同じ、最期もダンボールに入ったニャロピソ
骸になっても美しくて神々しかったなぁ…
楽しかったよ、ニャロス、いろいろ教えてくれてありがとよ…
酒がしょっぱくてしゃあねぇや、畜生め！
B.G.M Good Night Baby / Sam & Dave
