何も起こらない映画
前に友達と映画の話をしてた時に「何も起こらない映画っていいよなぁ」ってのがありましてね。派手なドンパチや、特殊効果が売りのもの、お涙頂戴的な陳腐なストーリー展開や、大げさな演出なんかがなくったってね、日常の延長線上でグッとくるような映画がいいやね、ってな話で。
1984年、ジム・ジャームッシュ監督の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
そういった意味での青春映画。
神代辰巳監督は、あんなものは俺が10年も前にやっていると言ったそうだ。
1973年の日活ロマンポルノ「恋人たちは濡れた」
主人公の男のセリフ
「いいじゃねぇかよ、みっともないって嫌いじゃねぇよ」
グッときますねぇ。
この映画での主人公のひとり、けだるい雰囲気で男を惑わす妖艶な女を演じた中川梨絵さんが
先日亡くなったそうです。素敵な映画をありがとうございました。
can i change my mind / tyrone davis